<第11回 2011歴史街道丹後100kmウルトラマラソン レポート>
どうも、ティップネス大泉学園店の「走る松岡」です。丹後ウルトラに参加してきました。
丹後は3回目の参加です。
100km走のレポートなので、基本、きついということしか書きません。
半日走り続けるということは、実に身体に悪いです。足は痛くなるし、内臓もおかしくなります。レース後、数日間は普通にご飯を食べれません。 自分の関西のチームメイトは、両乳首が擦れて乳首から流血、Tシャツのスソまで流血し、リタイヤしました(50km地点であった彼のTシャツは血の涙で泣いているかのようでした)。
とにかく、日常に戻ったときは、普通ではいられないです。
それでも、走りたくなるのはゴールしたときの達成感、満足感でしょうか。もちろん、距離に関わらず、ゴールしたときの気分は、素晴らしいものがありますが、ウルトラマラソンの場合、ゴールしたときに多くのランナーが、ボロボロと涙をこぼします。きっと、これまでの練習の日々を思い出し、自分自身との戦いに打ち勝って、心から満足し、感動しているのだと思います。日々の生活の中で、涙を流すほど感動する、満足する、自分を褒めたくなるということは、そうそうないと思います。ゴールで迎えるその気持ち(一瞬)の為に走っています。
【コース】ウルトラの場合は、交通規制を考えると、民家の少ない山道(峠)を走らされるのは常です。ですので、沿道の応援はないです。正直さびしいです。エイドのおばちゃんと会話を求めてしまいます。「きつい」と言っておばちゃんに甘えたくなります。それくらい山道を走ります。
今年の丹後ウルトラは5つの峠が設定されていました。大会関係者をしばきたくなります。とにかく激坂コースです。その分エイドは、しっかりしています。コース状況に合わせて1.5km~5km毎にあります。逆にありすぎてつい寄ってしまう為、タイムロスは致し方ないです。うどん、バラ寿司、つみれ汁、ぜんざいと盛りだくさん。今年はゴールした後、体重を測ったら2kg増えました。
【スタート】 スタート時間は4時半。1時半起床。睡眠というよりは仮眠です。夜中に朝飯なんて食べれません。 スターターは徳光さん。スタートの10分前に登場です!!! 直前まで話し続け、緊張感全くなしのスタートでした。いきなりの暗闇の峠。みんなで走っているからいいものの、1人でなんか絶対走れません。とにかく怖いです。あと、道路中央線の反射板でこける人もいっぱいです。気をつけていながらも、接触しこけそうになります。そんな感じで長い1日のスタートです。
【前半】過去の経験や、コースルートを知っているというのは、メリットばかりではないです。50km先に登りがあるからと、走りを自重したり、前向きになりきれないこともあります。前半の走りは平常心が大切で、心地いいペースを守るに徹しました。追い抜かれても気にしない、ついて行かないと言い聞かせました。フラットは6分30秒。登りは7分。エイドは必ず水分補給。そのルーティンです。
気持ちが切れやすいのは、30km地点(しかも峠)。疲れが出始めた時の気持ちとして、残り70km走り切らないといけないと思うことが、ゴールに向かう気持ちの障害になります。そういった意味では、今年はしっかりマインドコントロールでき、40km地点を通過できました。
【中盤】アップダウンが続くと、筋肉にダメージ蓄積していきます。ふとともが硬くなり、膝、足首、股関節などにも痛みがでてきます。つらいのは下りです。ダメージが大きい人とそうでない人は大きな差がでます。右足に若干の痛みが出てきましたが、我慢できる範囲。重力に逆らわず、勢いよく走り切れました。それにしても暑かったです。正直走れる環境ではないです。最高気温31.4度。エイドのたびに水かぶりです。ウエアをノースリーブに替え、心機一転終盤戦。
【ゴール】残り25km。ゴールをようやくイメージできる距離。筋肉と膝の痛みは強くなってきますが、前半の心の貯金で落ち着いて走れました。そして、ゴールに向けて身体を解放させました。しっかり腕を振り、スピードは上がらないものの、それなりに全力! ここをうまく走り切れた時、そうでなかった時のゴール後の満足感は全然違います。ラスト1kmは、大会関係者の方々が列になっていたので5分/kmで駆け抜けて、ハイタッチ!不思議です。何故か痛みが消えています。どこにそんな力が余っていたのかと・・・その勢いのままゴール!!嬉しさとともに、無事走り切れた安堵感でいっぱいでした。
タイム:12時間42分11秒(1353名中 285位 ) 完走率53.4%
一応、運動指導を生業にしておりますので、個人的ですが参考まで
【完走に向けて必要なこと(あくまでも個人的です)】
① 気持ち(あきらめたらそこで終わり・・・)
② 練習(練習量は裏切らない。月間200kmは最低ライン)
③ 筋力(特に大腿部)
④ アイテム(特にシューズ。走力・距離に合ったシューズ。日焼け対策)
⑤ 体重(1か月前から2kg落としました)
⑥ フォーム(筋肉・関節への負担軽減)
⑦ 経験(ペース配分、自分の限界を知っているか。レース所持品)
ランニングに関しての質問は、経験レベルでお答えすることはできますので、毎週日曜日に夕方に開催しているTIPランニングセッションへのご参加お待ちしております。