上半身と下半身の連動

これまで、【姿勢】【体重移動】【腕振り】【脚の使い方】とやってきて、ついにそれらをすべてミックスさせる【上半身と下半身の連動】の項目です!

この【上半身と下半身の連動】は私、近藤の指導理論の根幹をなす内容になっています。いかに、無駄な力を使わずに前に進むかをわかりやすく説明していきたいと思います。

まずは、【連動】とは何か?

運動で言う【連動】とは、「お互いとお互いが協調して、もしくは助け合って、一つの動作を効率よく行うこと」例えるなら、バケツリレーのようなイメージですかね?

一人でバケツを運ぶよりも4人で運んだ方が楽ですよね。

では、実際のランニングの動きで【連動】を見てみましょう!

 

以下の二つの動画を見比べてみます。

上手く上半身の腕振りと下半身の骨盤の動きが、お互いつられるように、協調して動いているのがわかりますね♪

 

それに比べて、次の動画は腕振りで生み出した力が骨盤に連動していない動きです。

腕振りで生み出した力が、背骨を介して骨盤の動きに繋がっていないので、ちからのロスが生まれてしまいます。

 

今度は先に見た、二つの動きで走るとどうなるか?をみてみましょう!

上半身の【腕振り】と下半身の【脚(骨盤)の回転】が連動しているので、無駄な力を使わずリラックスできています。動きもスムーズです。

 

次は、連動していない走り方です。

無駄な力が入ってしまうので、動きが硬くなってしまいます。

見た目にも大変そうです。実際、大変でした(笑)

脚を入れ替える際の4つの力を均等に使う

効率の良いランニングという動きを分析して簡単にまとめると「背骨という軸をぶらさずに、腕振りと脚を交互に入れ替え(左右交互に重心を受け渡しながら)、スムーズに前への重心移動を行う」ということになると思います。でわ、はたして、どの場面で前へ重心移動するための推進力が生まれるのでしょう?難しいですかね?

 

答えは…片脚が地面に着いた瞬間です

 

逆に言えば、この瞬間しかないのです。

この片脚が着く瞬間に今から見て頂く4つの力を同時に使うことが、とても大切なんです。まずは、とにかく見てみましょう!

①右腕を前に振る

②左腕を後ろに振る

③左脚を上げる

④右脚で地面を踏む

 

画像を見るとわかるように、この4つの動きすべてが重心を右脚から左脚に移し、前への推進力を生みだす骨盤の回転を生み出しています。

 

この4つの動き・力を、地面に片脚が着いた瞬間に、同時に行うのです!

 

イメージは、片脚で地面を蹴って前に進むのに100という力が必要であれば

右腕25+左腕25+左脚25+右脚25=100にして欲しいのです。

 

しかし、この4つの動きのタイミングが悪かったり、軸がぶれたり、正しい姿勢ができていないと、この均等な力バランスが崩れて、特定のところに疲労がたまったりします。また、同時に無駄な動きを制御する必要がでるため、推進力以外の力を使ってしまい、余計な疲労を生み出してしまうのです!

 

「どうしたらそんなことができるの?」

当然の疑問だと思います。実は、この4つの力を同時に行うための練習は【脚の使い方】ですでにやっているんですね。

そうです!「マーチング」です。

 

それでは、4つの力の同時発揮のマーチングを改めて見てみましょう!

どうでしょうか?脚が切り替わるその瞬間に4つの動きが同時に行われています。

ランニング時に力を使うのはココだけです!後の、空中に浮いてる時などは力を抜くことがポイントです。

まとめます!

 

無駄な力を使わずに効率よく走るためには

 

「正しい姿勢で、軸である背骨をぶらさず、4つの力を連動させ、それぞれの力をタイミングよく均等に使い、推進力を生みだす瞬間(片脚が地面に着く瞬間)に骨盤の回転を生み出し、それ以外は、リラックスする。」

 

わかりずらい文章になりましたが、今までやったポイントをすべてまとめるとこうなっちゃいました(笑)

これまでにやってきたポイントが、ここでまとまって、皆さんのランニングに対する理解が深まって頂けたら、これ以上ない喜びです!

 

さあ、あとは、連動を促す練習方法をご紹介しておきますね♪

いっぱい練習してくださーい!

練習方法(上半身の動きを強調した連動ドリル)

練習方法(下半身の動きを強調した連動ドリル)

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月間ランナーズ2016年3月号に掲載されました

リフィート 脚痩せ
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H30年12月石神井公園ごみ拾いランの様子から